もうすぐ幼稚園の謝恩会用のビデオ撮影があります。
「自分の名前」「幼稚園でたのしかったこと」をカメラ目線で言う必要があります。
で、息子に、「幼稚園で楽しかったことは何?」ときいてみました。
すると、「Kくんと遊んだこと」と答えました。
Kくん、覚えていらっしゃる方おいででしょうか?
「
おともだち好きじゃない 」という記事に書きましたが、Kくんは、息子が、「Kくん、あまり好きじゃない」と言った男の子です。
Kくんは、息子や他の子を強くつかんで振り向かせたり、頭をつかんだりする乱暴な行為をするお子さんでした。
また、Kくんはそういう行為をするたびに、Kくんママに、「頭をつかんじゃだめだよ!」「無理強いしないで!」と声掛けされていました。
Kくんママ、Kくんにつきっきりで注意する状態でした。
で、わたし、属している子育てサークルの会員制SNSで、「Kくん、あまり好きじゃない」と言ったことに対して、「息子にどういう声かけをしたらいいんでしょうか?」と相談しました。
すると、「なりたくない状態+否定形」ではなりたくない状態が加速することを教えられました。
そして、Kくんに、私が、「理想の状態+肯定形」でしてほしいことを伝えること、そして、してほしいことをしてくれたら、「相手の肯定的な態度を認めたり感謝をしたりする」ことも教えられました。
KくんママのKくんに対する声かけは、「頭をつかんじゃだめだよ!」「無理強いしないで!」でしたね。
これは、「なりたくない状態+否定形」の文章であり、なりたくない状態を加速させる状況です。
そこで、Kくんに対し、「理想の状態+肯定形」で声掛けをしようというわけです。
アドバイスをいただいたのが週末で、週が明けたら一週間、Kくんは風邪でお休みをしていました。
で、Kくんが幼稚園に出てきたので、私は、Kくんが息子に望ましくない態度をとったら、「理想の状態+肯定形」で声掛けしようと意気込んでいました。
意気込んでいると、なかなかそういう状況にはならないものです。
しかし、とうとう、Kくんが息子をつかんで乱暴に振り向かせようとするところに出会いました!
そこで、Kくんに、「Kくん、やさしくさわってくれるかな?」と声掛けしました。
すると、Kくんの表情がさっと変わり、やさしく息子の肩に手をおいてくれました。
効果あり!
すぐに、Kくんに感謝の気持ちを伝えようとしましたが、別の子が遊びに誘いに来て、Kくんも息子もあっと言う間に園庭に駆け出していきました。
子育てサークルでは、「理想の状態+肯定形」で声掛けしていれば、だんだんとKくんが変わってくる、と教えられたのです。
しかし、肯定的な声掛けは、1回でKくんを劇的に変えました。
それ以降、Kくんが乱暴な態度をとることが見られなくなりました。
そして、ある日、Kくんが息子の肩にやさしく手をおいてくれたので、「Kくん、やさしくさわってくれてありがとうね。」と声掛けしました。
Kくんの心に響いたのでしょうか。
Kくんは、息子に対しても、他の子に対しても、乱暴な行為をすることがなくなりました。
また、Kくんママも、Kくんを注意する必要がなくなったので、否定的な声掛けをすることがぐっと減りました。
そんな中、息子が、幼稚園で楽しかったこととして、「Kくんと遊んだこと」と言ったのです。
すごい効果じゃないですか?
肯定的な言葉、否定的な言葉のそれぞれの持つ威力を、思い知りました。
この経験は得難いものであり、これから、誰に対しても、肯定的な言葉で望ましい状態を伝えよう、と心に決めるできごとでした。
子育てサークルのアドバイスをくださった皆様に感謝し、Kくんのその後を会員制SNSにて報告させていただきました。
私も、ものすごい学びがあり、自分自身が成長できたできごとでした。